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観光ガイド

近くにある観光地というものはなかなか訪れないものである。

今回、ベギンホフ女子修道院)についてブログの記事にしようと思い立ち重い腰を上げた。

ベギンホフは中世ヨーロッパの時代、男性が戦争のため遠征して町を離れている間、残された女性たちが集って共同生活を行ったことからはじまった、ベルギーのフランダース(フランドル)地方特有の自治体である。

よくベギンホフは修道院と訳されることが多いが、厳密な意味での修道院ではない。

彼女たちは個人財産の所有や脱会による結婚も可能であったが、その生活は神秘主義的な瞑想を基本とした、いわば準修道会的存在であったという。

現在も30箇所以上のベギンホフが残っており、ベルギー政府から推薦された26箇所のうち、13箇所がユネスコの世界遺産として登録された。

私が今回訪れた隣の市(コルトレイク)にあるものも世界遺産の一つである。

ベギンホフはフランダースの原風景ともなるべき存在で、そのひっそりとしたたたずまいには独特の魅力がある







ベギン会修道院は街によって少しずつ違うが、白塗りのレンガの家々が中庭を囲み一つの小さな街を形作っていることが多い

規模もそれぞれだが、コルトレイクのものは一周10分程度で歩けてしまう

入口には門がありそこにはこのような看板がかかっていいるが、しらずしらずのうちに外の路地へでてしまうこともある

まぁ、入場料が要るでもなし、一向に構わないが…

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全て石畳の道

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白いレンガの塀はいつも下の方だけ黒く塗られている

理由を知りたかったが、どこにも説明が出ていない

夫に聞くと「ただの昔ながらの伝統なんちゃうん?」と言うが、私としては「害虫よけ」のためとかそういう明確な返答が欲しかった…

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ブルージュの中庭はナルシス(水仙)が咲き乱れ、あまりにも有名

また、ヘップバーンの映画「尼僧物語」の舞台ともなり、フランダースで最も訪れる人の多いベギンホフだろう

ただ、あまりに観光客が多くベギン会のもつ静謐さから程遠いが、ここコルトレイクのものは本当にひっそりしていて、市街地の喧騒とはかけ離れた世界だ

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現在は一般の人や修道女が住んだりしている

あとミュージアムとして中を公開していたり(コルトレイクには残念ながらなかったが)、一般人への宿泊施設としても使われてもいる

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マルセラおばさんもまさかパピヨンとお散歩する羽目になるとは思わなかったであろう

あ、親しくマルセラおばさんなどと呼んでいるが、もちろん彼女とは面識がない

彼女はコルトレイクのベギンホフで暮らした最後の女性ということで銅像が建てられた

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今回、私にしては大真面目に観光案内をしたつもりだ。

大体ブログを書き始めて1年以上にもなるが、これほど予備知識をいれて書いたことがない。

もしかして観光ガイドにでもなれるのではないか。

あ、観光ガイドで思い出したが、以前にインドネシアのある寺院を訪ねたときに、私たちのあとをいかにも貧相な男性がつかず離れずの距離を保ちながらついてきた。

その寺院の中には建物が点在していて、ところどころその男性は「ここは○○といいます」と口を入れてくる。

い、いや、そんなことパンフレットにのってるし…と思っていたが、ああ、多分この人はボランティアでガイドの真似事をしようとしてるんだとわかってきた。

そして、一緒に歩いているうち幾つか質問を投げかけてみた。

すると、「さあ?」とか「多分…」とかいう答えばかり。

ま、この人はボランティアなんだし…と思いつつ、ついに出口へやってきた。

するとその男性はどうどうとガイド料を請求するではないか

げっ、あんなガイドぶりで料金とろうとするの?と思ったが、夫はその男性が何日間か家族を養っていけるだけの金額を渡していた。

別にこっちが頼んだわけではなく自分から勝手についてきたのに、何という見あげた根性であろうか。

よし、私も彼を見習って今日からベギンホフの入口に立ち、観光客のあとをついて回ろうかしらん?

そして、ところどころでチャチャをいれ…。

先の彼よりは自分でももっと勉強していると思う。

しかし私には彼のような根性がないので、出口に来ても「じゃあ、さようなら!」で終わるだけであろう…(._.)



     
自己紹介
ベルギーのいなか町に住む中年の専業主婦です。 夫一人、犬・猫各一匹と一つ屋根の下暮らしています。
By yuyu
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以前書いていた日記は楽天ブログ「わががまん」に残してきました。 まだ4ヶ月しか書いていなかったのですが、もしよろしければご参考までにどうぞ。
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